傘-末次由樹-

「傘」という言葉でおじいちゃんの杖を思い出した。



おじいちゃんの杖は傘でできている。



おじいちゃんお手製の杖だ。



おじいちゃんの杖を思い出したら、おじいちゃんの傘にまつわる話を思い出した。



お母さんがまだこどもだったとき、おじいちゃんはよく曲がってしまったお母さんの傘の骨をなおしてくれたらしい。



そこでふと自分に立ち返る。


わたしと傘の思い出は?


わたしと傘はいつも一緒だ。


傘は常にわたしのバッグの中にいて、雨がいつ降っても大丈夫なよう、しっかり準備を整えてくれている。




わたしができることは何だろう?




大切にすること。もっともっと大切にすること。



今はおじいちゃんのように器用に作ったりなおしたりはできないけれど、「大切にすること」からできることがきっとある。



だから


今日も。


傘の入ったバッグを背負って、
元気いっぱい、いってきます!


末次由樹

劇団Sol.星の花

命の平等・大切さ、思いやりを持つことの大切さを伝えるため2017年、「災害で消えた小さな命展」代表のうさが立ち上げた劇団です。 脚本・演出もうさが勤めています。 『Sol - ソル - 』の意味は「Ship of love(愛の船)Ship of light(光の船)」またSolは太陽や生きるという意味も持っています。 「星の花号」という船に乗って世界中に愛と光の種を蒔き星の花を咲かせていきます。

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